2020.11.30 未来の農業をかなえる!農機具最前線
2020年10月、千葉県千葉市にて、時代の先端を走る農機具・資材などを展示する日本最大規模のエキスポ「農業Week」が開催されました。同時開催のイベントもあわせて、なんと500社もの関連企業から最新技術を搭載した製品が出展されたようです。
日本最大の農業・畜産資材の展示会「農業Week(ウイーク)」が14日、千葉市で始まった。同時開催の「国際ガーデンEXPO」などを含め、500社が出展。最新のスマート農業製品や資材をアピールした。
▽農業weekについての記事(日本農業新聞)▽
https://www.agrinews.co.jp/p52135.html
また、農林水産省の農業労働力に関する統計では、平成31年の日本の農業従事者の平均年齢は、66.8歳。
引用元:平成31年 / 農林水産省統計より
https://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/data/08.html
一般企業では定年退職を迎える年齢をゆうに超えていますね。【2nd tool(セカンドツール)】のお客さまからも「70代ならまだ若手だよ!」という声をよく聞きます。たくましいなぁと、尊敬! しかし一方で、「もう体が動かなくなって・・・」という方が多いのも事実。
こうした農業就農人口の高齢化にともなって、今、【スマート農業】を推進する動きがさかんです。
未来の農業が身近になった!【スマート農業】とは!?
【スマート農業】とは、ロボット、ICT(情報通信技術)AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)などの技術を活用した新しい農業のスタイルのことです。
農業の現場では、どんな作業が従事者の負担となっているのか? 人手不足を解消するにはどうしたらいいのか?
そういったさまざまな課題を解決すべく、行政や企業や大学で、ときには手を取り合って技術開発が進められています。
このスマート農業が進むと、どういうことが可能になるのでしょうか?
①無人ロボットの登場
「農機具があれば農作業は格段にラクになる!」。このブログでも何度も言ってきた言葉ですが、そうは言っても、機械の操作は初心者には難易度が高いもの。
そもそも日本の農業地域は、山裾に広がるような中山間地が多いので、それぞれの地形に合わせて機械を操るにはそれなりのテクニックが必要になります。
長年の経験が役に立つことも多く、新規就農者や女性がそれを習得するにはやや時間がかかったり、危険もともなったり。
そんな課題を解決するために登場したのが【無人ロボット】です。
ドラマ化もされた、作家・池井戸潤さんの小説『下町ロケット』シリーズ「ヤタガラス」編には、下町の工場 vs 大手企業の無人トラクター開発合戦が描かれています。
そんなストーリーが、小説やドラマの世界だけの夢物語かと思ったら大間違い。今や、トラクターだけでなくさまざまな無人ロボットが開発され、実施に稼働しているんです!
無人トラクターは、人工衛星から情報を取得するリモートセンシング技術を搭載。有人監視下での自動走行トラクターはすでにクボタ、ヰセキ、ヤンマー、三菱マヒンドラ農機などから市販されており、今後は法整備なども進めたうえでさらなる進化が期待されています。
この農機具の無人化は、トラクターだけでなくコンパインや田植え機でも進んでいます。
②収穫も!人工知能を搭載したロボットで可能に
農業において、収穫も経験と労力を要する作業のひとつ。野菜や果実を収穫するには、適期を見極めながら一つひとつ手で収穫していかなければなりません。地面に植わっているものをしゃがんで収穫する作業で腰を痛めたり、体への負担も少なくありません。
そこで、開発されたのが【収穫用ロボット】。収穫用ロボットには、適期を記憶したAIが搭載されていて、人間の代わりに収穫時期を見極めてくれます。
現在、トマトやキュウリ、アスパラなどを収穫できるロボットが市販されていて、今後、対応できる作物が増えていきそうです。
③農業用ドローン
さまざまな業界で活用されている【ドローン】も、農業界に進出しています。
ドローンがになうのは、害虫などを駆除するために必要な薬剤を散布する防除の作業や肥料の散布、種まき、受粉に必要な溶液の散布、収穫した作物の運搬などの作業です。
ドローンがスゴいのは、病虫害の発生したところや肥料が必要なところを見極めて、局所的に対処ができるということ。効率もいいですよね。
近いうちに、あちこちの田畑のうえで、ドローンが飛んでいる様子を見かけるようになりそうです。
農機具が、先人の知恵の【継承者】になる
農業のむずしいところは、毎年同じデータが使えないということ。気候をはじめとする諸条件によって、作物の生育は左右されます。そのたびに水やりの量、肥料の量、種まきの時期や収穫の時期を変えなくてはならず、ありとあらゆる作業をときには「勘」を駆使しながら行っていきます。
「勘」が頼りとなるのに、このままベテランの農家さんたちが引退してしまえばこの先は頼る「勘」さえなくなってしまいます。
そこで、日々の生育にかかわるあらゆるデータを集め、解析し、IoT機器とリンクさせることで、気候や環境の変化に合わせて的確なデータのもと農作業ができる未来が、すぐそこまでやってきています。
【スマート農業】への移行は、作業負担を軽減するだけではなく、これまで脈々とつちかわれてきた農家さんたちの「技」を継承する意味もあるんです。
農業と隣あわせ!【地球環境】にもやさしく
最新の農機具やそれらが搭載する技術は、【地球環境】にも配慮されています。
この動きは21世紀に突入し、温室効果ガスの削減目標を策定した京都議定書、そしてパリ議定書が採択されてから加速。農業機械から排出される温室効果ガスの排出量を削減しようと、省エネにつながる取り組みが国を挙げて推進されてきました。
これを受けて、トラクターなどの農機具自体が省エネを考慮したつくりになってきています。
クボタをはじめとする日本の農機具メーカーでも、EV車の開発が進められており、1時間充電すれば1日作業ができるというものになりそうだとか。これから数年のうちに、農機具マーケットでEV車の販売が始まりそうです。
温室効果ガスの影響による地球温暖化が進んでいる事実は、世界規模で災害や異常気象が発生していることからも明らか。農業は、災害や気候変動の影響を直に受けてしまうので、地球環境にやさしい農機具に目を向けることは必然とも言えます。
さらには、クボタが今年2020年に発表したコンセプトトラクタ「X Tractor」のような、近未来の農機具も、いつか稼働するかも?!
これまでのトラクターのイメージを刷新するデザインですよね。まるでガンダムに出てきそうな・・・。AI搭載、完全に電気で動く環境に優しいエネルギーを使い、1台で、どこでもどんな作業もできるなんて。夢は、ふくらむばかりですね!
気になる価格は? 古い農機具はどうなる!?
今日は未来の農業、スマート農業について夢のあるお話をさせていただきましたが、これだけ高性能となると、気になるのが価格ですよね。トラクターであれば、1000万円を下らないやはり高額な機械になります。しかし小型で手頃な価格の機械も登場しています。
また、これからスマート農業が広まっていくなら、これまでのトラクターやコンバインは需要がなくなるの?という疑問も湧いてきます。
そんな課題に対応して、現状の農機具に後付けできるAIやIoTなどのシステムも登場しているようです。地方では、小規模な農家さんも多いので比較的定価で、システムが後付けできるのであれば、そんな選択肢を選ぶ人もいるでしょう。
そのため、今後も中古農機具への需要はなくならないことが予想されます。
もし、「最新の農機具に買い替えたいから古い農機具を売りたい」という方がいらっしゃったら、ぜひ私たち【2nd tool】にご相談ください! 最適な価格で高価買取させていただきます。
まとめ
農業従事者の高齢化にともなって、作業の負担を軽減する無人トラクターや収穫ロボット、ドローンなどが農業というフィールドで活躍するようになりました。AIやIoTの技術は、これまで農家さんたちがつちかってきた技術の「後継者」となり得るでしょう。
しかし、【スマート農業】に切り替えるとき、最先端の農機具を導入する費用が高額なことが課題となるはず。現状の農機具に、機能だけ後付けする技術も開発が進んでいるようです。
「最先端の農機具に買い替えたから古い農機具を売りたい!」
「まだまだ中古品で頑張りたいから、購入できる備品はないか?」
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