2020.10.07 【農機具の高価買取のために】トラクターを売る前に準備しておきたい4つのこと
中古農機具・工具を買い取る専門店【2nd tool】をオープンさせて5年以上がたち、おかげさまで日々、地元・大分をはじめとする多くのお客さまから農機具買取のお問い合わせをいただいております。いつもありがとうございます!
お客さまからのお問い合わせは、まずお電話でいただくことが多いのですが、みなさんが必ず気にしていらっしゃるのは、「どれくらいの金額で買い取ってもらえるのか?」ということ。
前回のブログでは、その点に関して【査定に関わるポイント】をお話しさせていただきましたが、今回は【査定をスムーズに進めるためのポイント】をお伝えしたいと思います!
ポイント①車台番号を確認しましょう
売却しようとしているトラクターは、どこで購入したものですか?車台番号は付いていますか?
なぜこんな当たり前の質問をするかというと、ここ数年、農機具の盗難が相次いでおり、車台番号のチェックを厳しく行っているからです。
経年劣化による文字の薄れなどはあるかもしれませんが、車台番号が次のようなトラクターは、残念ながら高価買取どころか買取自体をお断りさせていただいています。
- 番号が削られている
- 別の番号が上書きされている
- 明らかに消された形跡がある
この場合は、盗難車の可能性があるとして警察に届け出ます。
ポイント②【ナンバープレート登録解除】をしておきましょう
トラクターやコンバインなどの農機具には、ナンバープレートが付いていますね?
農機具の運転には免許が必要!
登録解除のお話をする前に、すでに農機具をお持ちの方なら当然ご存知のことですが、大前提のお話として…農機具とはいえトラクターやコンバインなどを運転するには免許が必要で、道路を走るか走らないかに関わらず、各自治体に届け出たうえでナンバープレートを付けていなければいけません。
自家用車と同じ普通自動車免許で運転できるものがほとんどですが、持っていない人は小型特殊自動車免許か、トラクターのサイズや状態によっては必要に応じて大型特殊自動車免許を取得しなければなりません。
そして、もしも免許を持たずに運転していた場合は無免許運転で罰せられるので、新しくトラクターを買う人は注意しなければなりませんね。
農機具を運転する際に守らなければいけない法律は、日本農業機械工業会や各農機具メーカーのホームページでも紹介されていますので、要チェックです。
【参考】
・日本農業機械工業会「作業機付きトラクタの公道走行について」
・ヤンマー「道路走行に関するガイドブック」
売却の前には登録解除の届け出をしましょう!
取得したナンバープレートですが、逆に売却する前には各自でお住まいの自治体へ出向き、返還の手続きをしていただく必要があります。この手続きが済んでいないと、売却した後も税金の支払い義務が続くことになりますので、要注意です。
手続きには、外したナンバープレートと印鑑があればよいのですが、詳しい情報についてはナンバープレートを申請した各自治体でご確認ください。
ちなみに、2nd toolでナンバーを外してさしあげることはできますが、自治体での手続きはお客さまそれぞれに行っていただきます。その後に当店とお客さまとの間の正式な契約を進めることになります。
ということは、査定前に各自でこの作業を済ませていただいていれば、トントン拍子で話が進むわけです! この手続き、意外と後まわしになってしまう方が多いので、ご面倒ですがご協力をお願いいたします。
ポイント③車検証を準備しましょう
自動車と同じく、農耕車両にも車検を受ける義務があります。これをきちんと受けていた証明として、買取査定のときに車検証がそろっていると、こちらとしては「きちんとメンテナンスしていたんだなあ」と把握できますので、即査定アップに繋がります!
また過去の修理履歴などを見れば、今後、どこを注視して使えばいいのか参考にもなりますので、次に購入されるお客さまにも納得して安全に使っていただけるよう、情報提供のご協力をお願いいたします。
ポイント④「美品」と「備品」をそろえましょう
車検に紐づいた話になりますが、やはりメンテナンスはしっかりと行っておいていただきたいですね。長年お世話になった愛車に、お礼をする意味も込めて!
そこでキーワードとなるのが【美品であること】と【備品があること】の2つです。
【美品】を目指して最後のお手入れを!
土の上をたのもしく駆け回るトラクターですから、汚れやキズは勲章もの! それを前提としたうえで、やはり新しい買い手には美品が人気。泥汚れには念入りな洗車を、そしてキズは研磨剤などで磨くと補修できます。
長い間、倉庫で眠っていたトラクターなら大変な作業になるかもしれませんが、ここは査定の大きなポイントになります。
【備品】がそろっていれば査定にプラスになることも
購入時に、トラクターに取り外しのできるパーツやアタッチメントが付いていませんでしたか? あるいは、のちに買い足したものでもOKです。
とにかく、所有するトラクターの【部品】として機能するものがあれば、これは査定にプラスして高価買取させていただくポイントになります! 最初の査定のときにすべてが揃っていれば、その後の流れがスムーズになりますね。
まとめ
農機具、とくにトラクターを売却する際には、高価買取できるポイントがあります。
そして、高価買取までスムーズに進めるためには、【車台番号の確認】や【ナンバープレートの登録解除】といった手続きを済ませておくこと、【車検証の準備】や【メンテナンス】をして次の使い手への配慮も忘れないということが大切です。
このようなポイントを押さえて高価買取を目指していただき、ぜひ、未来へ投資できるお金に変えていただきたいと思います!
2020.10.07 古墳時代から現代まで。日本の食を支える【農機具】2000年の歴史!
【2nd tool】ではさまざまな農機具を高価買取しています。買い取ったものは念入りにメンテナンスをして、店頭で販売もしています。店に並んでいる農機具を眺めていると、「どれも人間の手となり足となり、食料をつくるために活躍してきてくれたんだなあ」なんて、感慨深く思ったりするわけでして・・・。
先日も、そんなことをしみじみと思いながら、ふと思ったんです。「農機具っていつ頃からあるんだろう?!」と。
そして、調べてみました、日本の農機具の歴史!
今回は、そんな豆知識を皆さんにもお伝えしたいと思います!!
農機具のアナログ時代
日本で農業が始まったのは、稲作が始まった弥生時代だとか、それよりも早く縄文時代にはすでに豆や穀類が栽培されていたとも言われています。
どちらにせよ、動物や植物をとって食べる狩猟型ではなく、作物を育てる農耕型の暮らしをすることで、人間は安定的に食べ物を手に入れようとしたわけですね。食べ物を探すために移住しなくて良いので、定住もできるようになりました。
すでに弥生時代には、今と同じような田んぼの姿があり、【木製】の鋤(すき)や鍬(くわ)があったそうです。つまり、弥生時代の人々はすでに農具を使っていた、ということ! 木製のほか、鋭利な【石製】の道具も使われていました。
【古代〜戦国時代】鉄製の農具が生まれたのは古墳時代⁉
さらに時代は進み、古墳時代(3〜7世紀頃)の田んぼには動物の足跡が残っているとか。それは、牛や馬に頼った農作業が行われていた証です。
さらにこの時代、それまで石を磨いてつくっていた道具が、【鉄製】に変わりました。鉄の鎌や鉄の斧のほか、木製の農具をつくり出す道具としても鉄器は活用され、生産性も向上していったのです。
さらに鉄器は、水不足に備えたため池を掘るため、または水路の整備にまで用途が広がっていきました。
効率アップのため、そして次なる課題のために道具を生み出していたなんて・・・今も昔もモノづくりの基本は変わらないんだなあと思い知らされます!
【江戸時代】田んぼの規模も農機具の効率も大幅UP!
こうした道具の進歩があったおかげで田んぼは日本各地に増え、法律や税制の基にもなり、ときには争いのタネともなりながら…。
次に大きく農具が進化したのは、時がずーっと進んだ江戸時代のこと。この時代に大規模な新田開発が行われ、それに伴って農具も大きく進化しました。
中でも有名なのが、脱穀に使われた「千歯扱き(せんばこき)」。なんとこれは、作業を10倍も早めたというから驚きです。
ほかにも籾殻を取り除く「唐箕(とうみ)」など、古い道具が残った田舎の家や、歴史資料館などで見かける昔の農具は、この時代に誕生したものも多いようです。
【明治時代】道具がつくった!日本の美しい田んぼの姿
明治時代に入って、とても画期的な農具が生まれています。それは「田車(でんしゃ)」という除草具のこと。
「田車(でんしゃ)」とは、機具の先には30cmくらいの水車が付いていて、これで水田をかき回すと雑草が根こそぎ取れるというものなんですが
日本の田んぼには30cm間隔で均等に美しく稲が植えられていますが、それは、この田車を使うためだったのです!
「正条植え」と呼ぶこの植え方は、以後、日本のスタンダードとなりました。
エンジンを動力に、機械化されていく農機具
さて、明治時代には農業の世界にも外国のさまざまな文化が取り入れられるようになりました。
エジソンが電気を発明したのが1879(明治12)年のこと。それはあっという間に世界に広まっていくわけですが、それまで人や動物が動力となっていた農機具にも、電気の動力が使われるようになりました。
【大正時代】人間の労働力に代わる機械が必要に
この頃から、人力で動いていた農業機械が電気や石油を使った動力で動かされるようになっていきます。
それには、単なる生産効率UPという目標だけではなく、田畑を持っていない農村部の人が都会に流れたり、第一次世界大戦に男性が出兵したため、人手が足りなくなったりしたからだとか。
電力を使った農機具の発明は、日本を挙げての急務となっていったのです。
【昭和〜】動力による「耕うん機」がついに誕生
現在のような、エンジンを動力とする農機具が実用化されたのは、1933年(昭和8)年のこと。最初に登場したのは、田んぼを耕す「耕うん機」。
ところが、戦争が始まって石油不足に陥ったため、すぐに普及はしなかったそうです。しかも、最初に使われていたのはアメリカスイスからの輸入モノ。国産初の耕うん機は、セイレイ工業(現ヤンマーグループ)によってつくられています。
この新しい農機具の黎明期に創業したのが、現在もトップシェアを誇るヤンマー、ヰセキ、クボタなどの有名メーカー。この3社が中心となって、第二次世界大戦後から一気に農機具の動力化は進化していきます。
AIを搭載した新時代の農機具に期待!
泥だらけの水田でも力強く走るトラクターや、広大な敷地の稲刈りをラクにするコンバイン、田植え機などが次々に発明されたのはつい最近、1960年代のことでした。
それから現代に至る農機具の進化は、農業を効率的に行うためだけではなく、「労働力不足」という課題にも寄り添い続けることになります。
特に昨今は、60代でも“若手”と言われるほど農家は高齢化し、経験と技術のある人材は少なくなりつつあります。農家のニーズに寄り添いながら、こうした課題を解決すべく、農機具に求められているのはテクノロジーの進歩。この先はAIを搭載した無人トラクターがあちこちで見られるような時代が到来しそうです。
2nd toolでは、どんな農機具でも買取できます!
2000年近くに及ぶ農機具の歴史を、ざっくりと一気にお伝えしました。最後に【農機具の高価買取】をうたっている2nd toolが、「どの時代の農機具から買取ができるか」については
触れておかなければなりませんね!
さすがに「うちの納屋に江戸時代に使われていた木製の唐箕があるのよ」という「農具」のご相談は、古道具屋さんや資料館などにしていただいたほうがいいかもしれません(汗)。
しかし機械であれば、たとえ今現在動かなくても、どんなに古くても、買い取ることができます!
今動かなくても、部品を交換すれば使える場合や、部品だけを活用できることもあるかもしれないからです。まずは、お電話でご相談いただきたいと思います!
ただし、ひとつお伝えしておきたいのは、「年式が新しいものやメーター(稼働時間)が少ないものほど需要がある=高価買取できる」ということ。ご依頼の商品を誠実に査定させていただき、最大限の価値に変えさせていただきます!
まとめ
日本ではなんと古墳時代から農機具が使われていたという、驚くべき歴史がありました。その中で、木製から石製、鉄製、そして動力を用いた機械へと進化していきます。
しかし、動力による農機具が発達したのは、2000年の歴史の中のわずか50〜60年前からのこと。ヤンマー、ヰセキ、クボタを中心とした会社の技術が農業に革命をもたらしました。
それが今後、AIによる無人運転が可能になっていくことを考えると、急速にテクノロジーが発展していることがわかりますね。
そして、近年の農機具であれば、2nd toolではどんなものでも高価買取させていただきます! まずはお問い合わせお待ちしております!!