2020.10.29 農機具買取のプロがまとめた、効率アップ&時短をかなえる!農機具大辞典【後編】
前回のコラムに続き今回は後編と題しまして、特定の作物に特化した面白い農機具や、農業以外のシーンで使われている農機具などをご紹介していきたいと思います。
ある作物に特化した農機具
茶摘み機
お茶はお米と同じく、昔は一家総出で収穫をしていた作物のひとつ。それも今では機械が手伝ってくれるようになりました。
茶摘み機にはバリカンと送風装置が付いています。刈り取った茶葉に風をあて、付属の袋に収穫物をためていく仕組みです。
ひとりで背中にかついで作業するものから、大型農園向きの乗用のものまでサイズがあり小型のものは、お茶のほかにもラベンダーなどハーブの刈り取りに使われている例もあるようです。
ちなみに乗用型のものになると、葉についた虫を風で吹き飛ばす【捕虫(ほちゅう)機】なるものもあるんです。
日常的に人が直接口にするお茶ですから、虫対策は欠かせませんし、有機栽培にも最適な機械ですね。
茶摘み機の主なメーカーにはカワサキ機工、寺田製作所、落合刃物工業などがあります。
カワサキ機工 http://www.kawasaki-kiko.co.jp/chaen/index.html
寺田製作所 https://web-terada.jp/product/list.php?c=3
落合刃物工業 http://www.ochiai-1.co.jp/product/index.html
ニンニク植付機
ニンニクってスーパーに並んでいるものには中国産だったり、スペイン産などものも見かけることがるかと思います。しかし、安心して買いたいのは国産のニンニク。
日本一の産地で知られているのは青森県ですが、みなさん、ニンニクってどうやって植えているか知っていますか!? 実はニンニク1片をそのまま土に埋めていくんです!
この作業を行ってくれるのがニンニク専用の農機具、その名も【ニンニク植付機】です。
実はこの機械とても面白くて2人乗りの乗用タイプなのですが、乗っている2人の手元が同じリズムを刻んで動いている…と思ったら、回転式のトレイみたいなものが手元についていてそこにニンニクを置くと、自動で土に埋められていくという仕組みになっているのです。いちど作業現場で本物を見てみたいものです!
ササキコーポレーション http://www.sasaki-corp.co.jp/noukitop/ninniku/index.html
ヤンマー https://www.yanmar.com/jp/agri/products/vegetable/vegetable_replant/ph4r/price.html
ねぎ管理機
ネギはネギでも、白ネギ栽培にもってこいの機械があります。
白ネギは、白い部分が土に埋まったまま育った部分で、青い部分が土の外で育った部分になります。なので、ネギは育つ途中で何回か土を寄せてあげなければなりません。
基本は「ロータリー」という回転刃がついていて、これで土を耕して盛り上げていく仕様です。
そのほかにもアタッチメントを付け替えることで植え付けのために溝をつけたり、収穫(=掘り取り)したりできる機種もあります。また収穫だけに特化した【掘取機】もあります。
クボタ https://agriculture.kubota.co.jp/product/management/negi_kanri/
広洋エンジニアリング https://www.koyoeg.co.jp/agri_harvest/negi-system/
レンコン掘り機
はたまた、レンコン農家さんで活躍するレンコン掘り機なるものも発売されています! レンコンの収穫は、強力な水圧のポンプで土を剥がしながら行う過酷なもの。
レンコン堀り機は、わかりやすく言えば消防車のように放水用のポンプがついている機械になります。
また作業の最初に、見た目は小さなショベルカーという感じの機械が入り、頼もしく動いて土を削ってくれるものも登場しています。これは収穫後の土の埋め戻しまでしてくれます。
フジイコーポレーション https://www.e-fujii.co.jp/personal/others/detail/la.html
日立建機 https://japan.hitachi-kenki.co.jp/products/industry/agriculture/
シイタケ乾燥機
さて、最後はセカンドツールの地元、乾しいたけの生産量日本一の大分県で大活躍している、【シイタケの乾燥機】です。
シイタケって、生の方が使いやすいと多くの人が思っていると思いますが、実は乾燥させるとビタミンDの量が10倍にもなるそうですよ。免疫力UPにビタミンDは欠かせません!
…という余談はさておき、シイタケは乾燥したものを水で戻すと出汁にも使える作物で、昆布やいりこと並んで昔から大事にされてきた乾物のひとつ。
春と秋の一瞬だけ生椎茸が収穫できるのですが、それを乾燥させて販売するのが一般的です。
しかし天日で干すのは時間がかかる…ということで、誕生したのがシイタケ専用の乾燥機なんです。小さな倉庫のような見た目で中にはトレイを並べる棚がついており、一定の温度や湿度に保たれるようになっています。
シイタケ以外の作物を乾燥させるのにも向いていようですね。
大和産業 https://www.taikisangyo.co.jp/dry/dry-760/
木原製作所 http://www.kiharaworks.com/product/shiitake.html
農業の中でも、ひとつの作物に特化した機械がたくさんありますね!
では次に農業以外のシーンで活躍している農機具を見ていきましょう。
畜産・酪農で使われている農機具
【畜産】とは、食肉用の家畜を育てる産業のこと。
牛であれば母牛に子どもを産ませ、子牛を半年〜1年ほど育てる「繁殖農家」と、子牛を出荷できるまで2~3年間かけて育てる「肥育農家」の2種類があります。どちらも牛の健康チェックや餌やり、牛舎の管理などが1日の仕事となります。
一方【酪農】は、牛や羊ヤギなどを飼い、乳製品をつくる産業です。
乳牛であれば、畜産農家さんと同じように乳牛を育てるために牛の健康チェックや餌やり、牛舎の管理などに加えてこちらは毎朝「乳搾り」の作業があります。
どちらの現場でも、やはり農機具は働いています。
いちばん活躍するのは、農業と同じく【トラクター】。これにさまざまなアタッチメントを付けて作業するところが多いようですね。
たとえば、多くの畜産農家・酪農家では牛の餌となる牧草を自社で育てています。そこにはやはり土を耕し牧草の種をまき、収穫し、運搬する…という作業が発生するんです。しかも牧草地といったら広大ですから、 トラクターがパワフルに働いて作業を助けてくれます。
ちなみに、稲刈りが終わった田んぼなどでよく見かけるサイロも、「ロールベーラー」という機械でつくられたもの。藁や牧草を収穫・粉砕し、それにビニールをまいて円筒状に整えてくれるんです!
また牛舎でたくさん発生する牛糞を乾燥させて堆肥をつくる農家さんもたくさんいます。
この堆肥をかき集めて運ぶときに、土木の現場でもよく見かけるショベルカー「ホイールローダー」という機械が使われています。
ヤンマー https://www.yanmar.com/jp/agri/products/dairy_farming/raking/
エム・エス・ケー農業機械 https://www.mskfm.co.jp/product_category/facilities/
まとめ
さて、2回にわたってお届けしてきました農機具大辞典。いかがでしたか?
▶農機具買取のプロがまとめた、効率アップ&時短をかなえる!農機具大辞典【前編】
トラクター、田植機、コンバインの三大農機具のほかにも、世の中では適材適所で実にさまざまな農機具が使われているんだということがわかりました。
私たちセカンドツールは、ポピュラーな農機具だけではなく、今回ご紹介したようなめずらしい農機具からアタッチメントなどの部品単体まで、幅広く高価買取をさせていただくお店です。
もちろん次にお使いになる方のために丁寧なメンテナンスをして、店頭で販売しています。それが、地域密着店だからこそできるセカンドツールの強みです! 高価買取も中古農機具のお求めも、ぜひ当店におまかせください!
2020.10.29 農機具買取のプロがまとめた、効率アップ&時短をかなえる!農機具大辞典【前編】
【農機具】と言うと、田んぼや畑で活躍するイメージでしょうか?
これまでこのブログでお話ししてきたのも、そんな農機具ばかりでした。しかし、作業効率アップのために農機具が使われているのは農業だけではありません!畜産や酪農の世界でも大活躍しているんです。
では、それぞれの世界で、どんな便利な農機具が使われているのか?2回にわたって代表的なものを一挙にご紹介したいと思います!
農業で使われている農機具たち
私たちが目にする農機具の多くは、やはり田んぼや畑で活躍しているものになります。農機具が行き来している様子をたくさん見かけると、
「田植えの季節だなあ」
「もうすぐ新米が食べられるなあ」
なんて、思いを馳せてしまうわけです。四季折々の景観にも溶け込んで、田畑の風景はとても情緒がありますよね。
そんなふうに、私たちが日常で見かけている農機具は、ごく一部であり農機具のなかでも【三大農機具】 と言っても過言ではないでしょう!
主要三大農機具といえば?
ちなみに【三大農機具】というと次のようなものがあります。
1. トラクター
【トラクター】は、畑で育てる野菜づくりにも、田んぼで育てる米づくりにも欠かせず、農業界でもっとも使われている農機具です。なぜなら、トラクターは大地をパワフルに耕し土をつくる機械だから!
しかも、漢字では「牽引車(けんいんしゃ)」と書くように、さまざまなアタッチメントを付けることにより、1台で何役もこなせる万能選手なんです。
現在、日本で使われているトラクターは【クボタ】【ヰセキ】【ヤンマー】の3社から発売されているものが主流。作業を行う圃場(ほじょう)の面積の広さによって10〜500馬力、値段にして新品で100万〜1000万円のものまで、さまざまなタイプの車種が各社から販売されています。
近年は、AIの技術を搭載したスゴい車種も登場しているのですがその話は、また後日!
2. 田植機
【田植機】はその名の通り、田植えをするための機械です。
中国大陸から日本に稲作が伝わってきたのが、縄文時代とか、弥生時代だとか…。
先日あるテレビ番組を見ていたら、弥生時代につくられた銅鐸(どうたく)がで発掘され、それには、人が田植えをする絵が描かれていました。日本昔ばなしに出てきそうな、手で苗を1本ずつ植えている絵です。
思わず「弥生時代からつい最近まで、同じように田植えをしてきたんだ!」と、びっくりしました。逆に弥生時代の人々がいまの田植機を見たら、びっくりするんでしょうね(笑)。
田植機にも、手押し歩行タイプから乗用タイプまで、大小さまざま。そのうえで、苗を植える列の数を「条数」というのですが2条から10条植えられるものまで、圃場の広さに合わせて選んでいくことになります。
3. コンバイン
三大農機具の最後は、稲刈りに使う【コンバイン】です。稲を収穫するのはもちろん脱穀、藁の処理、選別まですべて1台でできてしまうスグレれものなんです。
実はコンバインは稲刈りだけではなく、麦や大豆、そばを収穫するときにも用いられ、収穫する作物にあわせて、コンバインには【自脱型】と【普通型】の2種類がるんです。
【自脱型】は、先ほど言ったように収穫から脱穀、選別まですべて1台で行ってくれます。
これに対し【普通型】は収穫物とそれ以外のものを選別する機能に劣っており、別の機械を使って選別作業を行う必要があるため、さまざまな作物を育てているなら【普通型】を買ったほうが便利だと思います。
主要三大農機具に加えてあったらさらに便利なモノ
【三大農機具】加え、さらに絶対にあったほうがいいものが、こちら!
草刈機
土が良ければ良いほど作物はよく育ちます。と同時に、雑草も勢いよく育ちます…。とくに夏場の田畑は雑草との戦い。雑草の勢いに人間の勢いが負けそうになるくらい(笑)。
そんな元気の良い圃場に欠かせないのが【草刈機】です!
家庭菜園でも使える手持ち(肩掛け)式の簡易なものから、乗用タイプのものまでそろっています。
しかし草刈りって機械があるから「今日もがんばろう!」と思えそうな農作業のひとつですね。
「畑」での野菜づくりを支える農機具たち
さて、ここからは「畑」と「田んぼ」に分けて、それぞれで活躍してくれる農機具を見ていきます!まずは、畑での作業にオススメな農機具をご紹介しましょう。
耕運機
【耕運機】は、いわばトラクターのちっちゃいバージョンです。ただし、動力としていろんな作業がこなせるトラクターとは違って、耕運機は「耕す」ことが専門。
耕運機にも、性能やサイズや馬力に大小あり、大きな圃場で小回り効かせたいとき用、あるいは家庭菜園用に、折りたたみができ軽自動車にもらくらく乗せられちゃうコンパクトなものと、さまざまな種類がそろっています。
お持ちの圃場のサイズや用途に合わせて、ぴったりのサイズ感を選ぶのがおすすめです。
管理機
【管理機】とは、耕運機のように土を耕すのをはじめ土を平らにならしたり、畝(うね)を立てたりマルチを張ったりと、トラクターのように作業機(アタッチメント)を付け替えることで、さまざまな作業の役に立ちます。
管理機はガソリンか電気の力で動く手押し式のコンパクトな機械。どちらかというと小規模な圃場に適しています。
運搬車
収穫したものを、手作業で何往復もして運ぶのは大変。かといって車では圃場のすみずみまで入れないときに活躍してくれるのが【運搬車】です。
これも手押し式のタイプから乗用タイプまであり、荷台がスライドしたり、傾けることができたりと多機能なものがそろっています。
防除機
背中にタンクを背負って、液体を散布している農家さんを見かけたことはありませんか? まさに、背負っているものが【防除機】と呼ばれるものです。
昨今、無農薬・無化学肥料、あるいは減農薬・減化学肥料の作物が注目されがちですが、それでも許された範囲内で作物の病気を防ぐことは大切。殺菌、殺虫、除草のために使います。
野菜移植機
【移植機】は田植機の野菜バージョンです。稲の苗と同じように、どんな作物の苗も等間隔で植え付けてくれます。
しかも畝を立て、マルチをかけた上からでも、熱でマルチに穴を開けながら植えてくれるというスグレれもの。広い圃場でも一気に作業が進みます。
田んぼでの米づくりを支える農機具たち
過去のブログでもお話ししたことがありますが田んぼでは、田植えから稲刈りまでの間だけではなく、1年を通してさまざまな作業があります。
▽米づくりをはじめたい初心者必見!お米ができるまでに活躍する農機具とは▽
そもそも稲のタネになるのは、お米ひと粒ひと粒なワケでして…。それをまいて苗をつくって…という地道な作業を稲を刈り取るまですべて手作業でしていては、かなりの労力です。
昔からそれを助けてくれる道具は多々あったのですが、今の機械はさらに、ひとつひとつの作業をスムーズにする高効率なものばかりが販売されています。
脱芒(だつぼう)機
米づくりは、種籾(たねもみ)を丁寧に選別するところから始まります。種籾には、芒(のぎ)という細く小さなヒゲのようなものが付いていて、これを取り除いたものを使います。
そんな繊細な作業をやってくれるのが【脱芒機】。しかも種籾を傷つけることなく作業してくれるという、かなり優秀な農機具です。コメより芒の長い麦にも使う機械です。
脱水機
種籾から芽が出たら【脱水機】という洗濯機に似た機械にかけて、しっかりと水切りをします。この作業を行わないでいると、粒がくっついて播種(はしゅ)機にかけられません。
播種(はしゅ)機
いよいよ苗床(トレイ)にタネをまき、苗を育てていきます。【播種機】はタネをまく作業をしてくれるもの。
溝を掘って適切な数ずつまいてくれ、まんべんなくばらまいてくれるものだけでなく、撒いた後に水やりまでできるものなど、いろいろあります。
ちなみに稲だけではなく野菜、花などを育て始めるときにも使われる機具です。
苗箱洗浄機
田植えが終わり、からっぽになった育苗箱は、洗ってキレイにしないと残った根や土に病原菌がはびこり、翌年の作付けに影響してしまいます。
ところがこの作業、人が行うと中腰の姿勢になりキツイですし季節によっては水が冷たくてひと苦労。
そんな時【苗箱洗浄機】にかければ、強力な水圧で洗ってくれます!全自動のものもありますが、数がそれほど多くなければ、手動式のリーズナブルなもので充分です。
乾燥機
コンバインで刈り取った稲は、適度な水分になるまで乾燥させます。水分量が多いとカビが生えたりするので、長期保存に向かないからです。
いまでも「掛け干し」といって、稲刈りを終えた田んぼに棒を組んで、そこに稲を掛けている風景を見かけませんか? そうした天日干しを昔はどこもやっていましたが、今は機械で水分調整ができるようになりました。
ちなみに稲刈りを終えた米は水分量20%。それを15%まで落とすのが一般的です。掛け干しだとこの作業に3週間かかるのですが【乾燥機】を使えば短時間でできてしまいます。
籾摺(もみすり)機
乾燥させたお米は籾殻(もみがら)を取り除き、玄米の状態で出荷します。【籾摺(もみすり)機】は、お米を傷つけることなく、逆に割れたお米は取り除いてくれる便利なもの。
機械の中ではゴムでできた2つのロールがまわっていて、その回転によって殻が取れるような仕組みになっています。江戸時代には臼でこの作業をしていたそうで、それを応用したような機械ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?トラクター、田植機、コンバインなどの目立った機械のほかにも、農作業のひとつひとつを助けてくれる優秀な機械がたくさんありますね!
ここで紹介したのもメジャーなものなので、まだまだ機械といえばいろんなものがあります。どれだけ作業の役に立つのかを知ってみると、機械をつくった企業さんたちは「本当にスゴい」と、いつも思わされます。
セカンドツールのお店でも、さまざまな農機具を扱っており、買取&販売どちらも丁寧に対応させていただいております! いつでもお気軽に、お電話お待ちしております!!
2020.10.08 新規就農も家庭菜園も!中古農機具で始めよう!
2025年に、農家の方々の大半が75歳以上になり農業従事者が激減する…というニュースが話題になっています。一方で、全国各地で新規就農者が増えているという明るいニュースもありますね。
農林水産省の資料にもあるように、49歳以下の新規就農者数は平成26年から4年連続で2万人を超えており、なかでも、農業を行う会社を立ち上げた新規参入者が増えています。
参考:農林水産省 新規就農者調査
農業をビジネスとしてとらえる動きが、若い世代で流行ってきているというのは、未来志向でうれしいですね。
【セカンド・ツール】の地元・大分県ちなみに、大分県のホームページにある「新規就農者」に関する資料でも「高齢化などにより農業経営体数は減少する一方、経営体の法人化や生産規模の拡大が進むとともに、新規就農者も増加している。」とあるように、新規就農者が増えていることを伝えています。これは農機具を扱う私どもも、頼もしさを感じます!
また、家庭菜園を楽しむ人も多くなってきています。京都の老舗のタネ屋さん、【タキイ種苗】が「野菜の日(8月31日)」を前に、発表した記事によると、コロナ禍で外出自粛期間に家庭菜園を始めた人も増えている模様。自宅に庭や畑がなく、郊外の貸し農園を利用しているという声も、耳にする今日この頃です。
店頭販売で安心!農業・家庭菜園の【農機具選び】はセカンド・ツールにおまかせください
さて、農業や家庭菜園を始めるなら、道具や機械を揃えなければ始まりません。土づくりから種まき、栽培管理、そして収穫に至るまで、機械の助けがなければ農作業はかなりハードですから!
とはいえ、決して安くはないのが農機具。まとまった資金も必要ですし、揃えるまえに挫折しそう…と、二の足を踏んでいる人もいるのでは?
そんな方々のお役に立ちたい!のが私たち【セカンド・ツール】です!
新品には手が出せなくても、中古品なら比較的安いお値段で購入が可能。当店では、正規品をきちんとしたルートで買い取り、すみずみまで丁寧にメンテナンスして店頭販売しています。
つまり、ご自分の目でしっかりと商品を確かめてからご購入いただけるので、中古品とはいえとても安心だと思います。
お店にご来店いただいたお客さまから、よく「農業や家庭菜園を始めたいんですけど、何を購入すればいいですか?」というような質問をいただきます。
同じようなお悩みをお持ちの方々のために今日は、初めての中古農機具選びのコツをご紹介したいと思います!
機械選びの心得【農業を始めたい方】編
大きな圃場(ほじょう)を構えて、本格的に農業を始めたいという方なら、何はともあれまず【トラクター】を相棒にするべきでしょう。
トラクターは、エンジンを動力とする牽引車。大きな力で、大変な労力が必要な作業を人の代わりに行ってくれます。ここでは、そんな相棒選びのポイントをお伝えしていきます。
ポイント1:トラクターの選び方は「どんな作業をするのか?」で決める
トラクターは「アタッチメント」という付属品を装着することで、いくつもの役割をこなしてくれます。アタッチメントには「ロータリー」「プラウ」などそれぞれ目的の違うものがいくつもあります。
例えば・・・
- ロータリー・・・最も代表的なもの。土を耕してくれ、馬力に応じて選べます。
- 肥やし撒き機…肥料を均等に撒いてくれます。
- プラウ…土を深くひっくり返すように耕すときに使えます。
- スキ…圃場の土をひっくり返すときに便利です。
- マルチ引き…「マルチ」というビニールを張ることができます。
- フレールモア…草刈りをしてくれます。
- 掘り取り機…地中にできた作物を収穫してくれる
- 畦(あぜ)塗り機…田んぼの畦に土を塗って固めてくれる
このようにアタッチメント類にもいろんなものがあります。
またトラクターには【2点リンク】タイプと【3点リンク】タイプがあり、それぞれ装着できるアタッチメントが違ってきますので、育てたい作物に必要な作業を確認して、どっちのタイプを購入するかが決まります。
参考までに・・・
【2点リンク】は、左右の端にある2箇所でアタッチメントを装着するタイプで、ほとんどが15馬力以下の小型のトラクターになります。
【3点リンク】は、左右と中央の3箇所でアタッチメントを装着し、さまざまなアタッチメントを装着することができます。馬力も、15馬力以上のトラクターに多いタイプです。
ポイント2:トラクターは土の性質によって馬力を選ぶ
トラクターには、10〜100馬力以上までの幅広い機種があり、四輪駆動や二輪タイプなどもあります。どれくらいの馬力を選ぶべきか、圃場となる土の性質を考慮しておくと失敗がありません。
ポイントとなるのが粘土質であるかどうか、です。粘土質の土は野菜づくりに向いていますが、土が細かいぶん雨がふると固まってしまうので、根が張りやすいようにやわらかくして、堆肥や腐葉土などを混ぜて上げる必要があります。
固いということは、トラクターに馬力がないと、歯が止まってしまいエンストを起こしてしまうのです。というわけで…
- 粘土質の場合…25〜30馬力以上
- 粘土質以外の場合…18〜30馬力以上
を目安としていれば良いかと思います。
ポイント3:トラクターはメーカーで選ぶ
トラクターを生産している国内の主なメーカーは「ヰセキ」「クボタ」「ヤンマー」の3社。セカンド・ツールで販売しているトラクターも、ほとんどがこれら3社のものです。
ヰセキ
シンプルで低価格なものから、最先端技術を搭載したものまで幅広いラインナップをもつ。人気車種は、デザインもパワーも充実の「T.Japan / TJV・TJWシリーズ」。
クボタ
10馬力から170馬力のトラクターがあり、ドラマ『下町ロケット』でも有名になった自動操舵機能を搭載したものもある。人気車種は、機能性の高い「ワールドシリーズトラクタ」。
ヤンマー
ディーゼルエンジンの小型実用化を世界で初めて成功させた老舗メーカー。近年はオートトラクター化に力を入れている。人気車種は快適な作業を可能にする「YTトラクター」。
各社ともに個性があり、色もデザインも違います。自分が重視したいポイントを決めて、直感で選ぶのも相棒選びのコツかもしれませんね。
作業内容に必要なアタッチメントや馬力、各メーカーの特徴について、詳しく知りたい方はスタッフが丁寧にご説明しますので、お気軽にお問い合わせください!
機械選びの心得【家庭菜園を始めたい方】編
家庭菜園を始めたい方にまずオススメなのは【耕うん機】です。トラクターと同じように、人の代わりにサクサクと動き、大変な農作業を効率的に進めてくれる機械で、手押しタイプの小さなトラクターと考えていただければよいかと思います。
耕うん機は土を耕し、根を張りやすいフカフカの土にしてくれるのが主な役割ですが、トラクター同様、アタッチメントを装着してさまざまな作業に役立てることもできます。
例)
- ウネ(畝)立て機…土を盛り上げて畝をつくってくれます
- 培土作業機…野菜が育ってきた頃、畝と畝の間を耕して土をやわらかくします
- マルチ張り機…畝を覆うフィルムを張ることができます
- 除草機…なんと、草刈りもお任せで、余分に生えてきた雑草を一網打尽にしてくれます
などなど、家庭菜園の頼れるマシンとなることは間違いないですね。そんな耕うん機選びのコツですが
ポイント1:耕運機は機械のタイプで選ぶ
耕うん機のタイプはおもに3つあります。
①車軸タイプ
自転車のハンドルを操作するような感覚とコンパクトさが魅力。さまざまなアタッチメントを付け替えて、場所にあった作業ができます。
②フロントロータリータイプ
いわゆる歯の部分、ロータリーがタイヤの前についていて、足元を気にせずとも進みやすくすみずみまでしっかりと耕しやすい耕うん機です。
③リアロータリータイプ
アタッチメントを取り替える必要がなく、さまざまな機能が搭載されている高性能タイプです。どのくらいのサイズを選べばいいのかはプロにお尋ねを。
ポイント2:耕運機は作業効率を重視する
耕うん機を選ぶときには、【耕幅】【パワー(馬力)】【運転持続時間】の3つに着目し、使い勝手のちょうど良さそうなものを見つけてください。
- 耕幅…これが広いほど、1度に耕せる面積が広い
- パワー…馬力が大きいほど、耕す力も大きい
- 運転持続時間…燃料で動くので、一度に作業できる時間が長いほど効率的
これら3つのスペックすべてが高レベルだと、もちろん作業はサクサク進みますが、貸し農園などに出かける場合は車に積める軽量さを重視することも大切となってきます。作業をする畑の場所や大きさや、1回の作業時間などをよく考慮して、ベストな耕うん機を見つけてくださいね。
まとめ
新しく農業を始めたいという方には【トラクター】、家庭菜園を始めたいという人には【耕うん機】の購入をオススメします。
それ以外にもセカンド・ツールの店頭には、さまざまな農機具を扱っているほか、工具などの細かなツールまで販売していますので、「中古で手軽に農機具を揃えたい」という方は、ぜひ当店にお任せください!
店頭で状態を確認して、ご購入いただけるので安心ですし、わからないことにはスタッフが丁寧にお答えします。ご来店をお待ちしております!
2020.10.08 大離農時代、うちの親も農業をリタイア!そのとき【農機具】はどうする?!
2025年。この年、75歳以上の後期高齢者が日本の人口の約25%を占めることになり、医療や介護の分野でさまざまな問題が起こることが想定されています。いわゆる「2025年問題」です。これは、農業界にとっても大きなターニングポイントとなると言われています。
JA(農業協同組合)の正会員のうち、70歳以上の人はすでに全体の40%超。人生100年時代とはいえ、一般企業の定年を超えた農家の方々も、「そろそろ離農を」と考える頃がやってきて、一気に農業人口が減るのです。この「大離農時代」に備えなければと、対策が急がれています。
家族経営の農業を「継がない」ときに直面すること
そもそも農家は、ほとんどが「家族経営」で成り立っています。近年の後継者不足から、【集落営農】※1や【農業法人】※2といったスタイルも増えつつありますが、これも微増という程度。まず考えなければいけないのは、家族経営で受け継がれてきた農家をどうするのか?ということです。
※1:集落営農
人口減少や後継者不足に悩む農家が、集落でチームを組織のこと。高齢で離農した農家が所有する畑を、同じ集落の若手が管理するなどして共同で農業に取り組むスタイルです。集落営農を法人化すると、助成金などを受けやすいというメリットがあります。
※2:農業法人
家族や集落で行う生産体制に頼らず、一般の企業と同じように「会社」として農業ビジネスを起業する法人のこと。近年では、特殊な栽培方法を導入するなど、ベンチャー企業として新しい挑戦を試みる企業体も増えててきています。
「代々受け継いできた土地と技術を、なんとか息子に継いでほしい」という思いもあれば、天災の多い近年の環境変化を考えると「大変な思いは自分の代で終わらせたい」という声も、高齢の農家さんから聞こえてきます。
なかには実のお子さんではなく、都会から移住してきた新規就農者に引き継ぐ例も出てきているようですね。
いずれにせよ農家という事業を継承、あるいは廃業するには、会社をたたむのと同じく
- 農地の譲渡や売却
- 農機具の譲渡や売却
- 廃業届や税務申告の準備
などなど、さまざまなことを処理しなければいけません。
もちろん、可能なら事業を継承できると良いですが、過疎が進んだ地域では、そうは上手くいかないことのほうがまだまだ多いのが現状。しかも、ご両親が体を壊して農作業が続けられなくなり、お子さん世代がバタバタと廃業の手続きをするという例も、少なくありません。
農機具の売買なら、高価買取の【セカンド・ツール】におまかせください!
そんなとき、我々セカンド・ツールにできることが【農機具の売却】に関してです。倉庫に眠っている機械まとめて全部でも、1点からでも【高価買取】させていただきます。
以前、こんなご依頼がありましたのでご紹介します。
【実例1】「まとめて査定に来てもらえますか?」
Q:大分県に住む両親が、米とシイタケを栽培する専業農家をしていますが、私は東京でIT企業に勤めており、退職後も帰郷するつもりはありません。先日、78歳になる父が農作業中に骨折して、今後、厳しい農作業ができなくなりました。これを機に廃業することになりそうなので、機械類をすべて査定していただけますか?
A:まとめて無料査定が可能です!
県外で就職した息子さん、娘さんが農業を継がない、というケースはとても多いですね。まったく別の業界に就職し、農業の知識もないという方も少なくありません。この方の場合、長期帰郷されたタイミングでお電話をいただき、大分県内ということで即日査定にお伺いさせていただきました。
ずいぶん広大な田んぼをお持ちだったようで、大型のトラクターとコンバイン、田植え機、播種機や畦塗り機など本当にたくさんの機械が揃っているうえ、お父さまが几帳面な方だったようで、保存状態は良好、手入れも行き届いた備品ばかり。
トラクターの走行距離はかなりの数字でしたが、エンジンの状態も良く全天候型のフード付き、ラジオも備わった人気の機種。2nd toolでお見積もりさせていただき、ご両親の老後の資金に役立てていただくことになりました。
あと、シイタケのホダ木を伐るチェーンソーや駒打ち用のドリルも不要ということで、こちらの小物も高価買取させていただきました。
【実例2】「倉庫に眠っている古い機械でも買取可能ですか?」
Q:大分県内でトマト農家を営んでいた両親が離農して、10年以上。父と母は家庭菜園程度に野菜づくりを楽しみながら、のんびりと老後の生活を楽しんでいました。ところが先日、父が亡くなり、母は大阪で暮らす私たち息子家族の家に引っ越してくることになったんです。引っ越しを機に、これまで倉庫に眠っていた農機具を処分したいのですが、古い機械でも買い取っていただけますか??
A:古い機械でも買取可能です!
セカンド・ツールでは、長いあいだ倉庫に眠っているような古い機械でも、高価買取させていただいています。
この方はトマト農家さんということで、小型のトラクターと耕運機、あと畝成型機が倉庫に眠っており、お見積もりさせていただきました。セカンド・ツールの店頭で、購入したものは必ず完売できるのが当店の強みなのですが、中でも需要の高い商品だったため、無事に高価買取させていただきました。
ただこの方の場合、ひとつ小さな問題がありました。ご両親が農家をリタイアしてしばらくたっていたため、トラクターのナンバープレート登録解除をしていないままだったんです。登録解除の手続きが必要だということを息子さんはご存知なかったので、査定の時、売却前に必要なことをご説明させていただいたところ、たいへん喜んでいただきました。
以前のブログでも【トラクターを売る前に準備しておきたいこと】というタイトルでご紹介していますので、農機具の売却を考えている方はぜひご覧ください。
【実例3】「機械の付属部品だけでも買取可能ですか?」
Q:ひとりっ子の私は、実家に近い町に嫁いでいます。夫は農業と無縁ですし、後継ぎがいないため7年前に実の両親は離農。そのとき、田植え機、コンバイン、トラクターを親戚の農家に譲渡しました。先日、両親ともに介護施設に入所することになったので、実家を片付けに帰郷したところ、倉庫からコンバインに取り付ける付属品だけが出てきたんです。部品だけでも買い取ってもらえるものでしょうか?
A:付属部品だけでも高価買取します!
それだけでは動かないトラクターのアタッチメントが、取り残されるように倉庫の奥から出て来た…。という例も、少なくありません。
「付属品だけあってもしょうがない」と、廃棄処分してしまいがちですが、「トラクターは動くけど付属品が壊れてしまって」という現役農家さんもいますから、付属品だけでも十分に価値があります!
この方のお宅には、土を耕すロータリーや、土をかき混ぜるプラウ、肥料をまくホッパが眠っていて、お見積もりさせていただきました。
ちなみに、倉庫だけではなくお家ごと片付けていらっしゃるということで、他にもお役に立てることがないかと思い、「農機具以外の道具も買い取りますよ」とお声がけしたところ、工具セットや発電機などもありまして、一緒に高価買取させていただきました!
「一気に片付いて助かりました!」とよろこんでいただけて、私たちもうれしかったです。
【実例2】もそうだったんですが、お引っ越しや遺品整理にともなう家の片付けをする際、セカンド・ツールは家1件まるごと査定し、買い取り可能なものをまとめて購入することが可能ですので、お気軽にお電話ください。
まとめ
両親が農業を営んでいながら、後を継がない場合。どうやって必要のなくなった機械を処分すればいいかわからず、それどころか農業や農機具の知識さえ乏しいという方は多いと思います。無理に継ぐのではなくて、継がずにきれいに終わらせるのも、選択肢の1つ。
そんなとき、農機具1つから、あるいはまとめてすべてでも、無料で高価買取の査定をさせていただきます。セカンド・ツールが高価買取できるのは、地元に根付いたお店だからこそ。農業がまだ盛んな地域に店を構え、買い取った農機具を店頭販売しており、「中古品を購入したい」というニーズに応えているからなのです!
ですから、ご両親が離農した場合、何もわからずお困りの場合はぜひご連絡ください!お困りごとの1つひとつを一緒に解決し、不要な機械は高価買取させていただきます。ご自宅に直接お伺いしますので、ぜひ、お電話お待ちしております。
2020.10.07 【農機具の高価買取のために】トラクターを売る前に準備しておきたい4つのこと
中古農機具・工具を買い取る専門店【2nd tool】をオープンさせて5年以上がたち、おかげさまで日々、地元・大分をはじめとする多くのお客さまから農機具買取のお問い合わせをいただいております。いつもありがとうございます!
お客さまからのお問い合わせは、まずお電話でいただくことが多いのですが、みなさんが必ず気にしていらっしゃるのは、「どれくらいの金額で買い取ってもらえるのか?」ということ。
前回のブログでは、その点に関して【査定に関わるポイント】をお話しさせていただきましたが、今回は【査定をスムーズに進めるためのポイント】をお伝えしたいと思います!
ポイント①車台番号を確認しましょう
売却しようとしているトラクターは、どこで購入したものですか?車台番号は付いていますか?
なぜこんな当たり前の質問をするかというと、ここ数年、農機具の盗難が相次いでおり、車台番号のチェックを厳しく行っているからです。
経年劣化による文字の薄れなどはあるかもしれませんが、車台番号が次のようなトラクターは、残念ながら高価買取どころか買取自体をお断りさせていただいています。
- 番号が削られている
- 別の番号が上書きされている
- 明らかに消された形跡がある
この場合は、盗難車の可能性があるとして警察に届け出ます。
ポイント②【ナンバープレート登録解除】をしておきましょう
トラクターやコンバインなどの農機具には、ナンバープレートが付いていますね?
農機具の運転には免許が必要!
登録解除のお話をする前に、すでに農機具をお持ちの方なら当然ご存知のことですが、大前提のお話として…農機具とはいえトラクターやコンバインなどを運転するには免許が必要で、道路を走るか走らないかに関わらず、各自治体に届け出たうえでナンバープレートを付けていなければいけません。
自家用車と同じ普通自動車免許で運転できるものがほとんどですが、持っていない人は小型特殊自動車免許か、トラクターのサイズや状態によっては必要に応じて大型特殊自動車免許を取得しなければなりません。
そして、もしも免許を持たずに運転していた場合は無免許運転で罰せられるので、新しくトラクターを買う人は注意しなければなりませんね。
農機具を運転する際に守らなければいけない法律は、日本農業機械工業会や各農機具メーカーのホームページでも紹介されていますので、要チェックです。
【参考】
・日本農業機械工業会「作業機付きトラクタの公道走行について」
・ヤンマー「道路走行に関するガイドブック」
売却の前には登録解除の届け出をしましょう!
取得したナンバープレートですが、逆に売却する前には各自でお住まいの自治体へ出向き、返還の手続きをしていただく必要があります。この手続きが済んでいないと、売却した後も税金の支払い義務が続くことになりますので、要注意です。
手続きには、外したナンバープレートと印鑑があればよいのですが、詳しい情報についてはナンバープレートを申請した各自治体でご確認ください。
ちなみに、2nd toolでナンバーを外してさしあげることはできますが、自治体での手続きはお客さまそれぞれに行っていただきます。その後に当店とお客さまとの間の正式な契約を進めることになります。
ということは、査定前に各自でこの作業を済ませていただいていれば、トントン拍子で話が進むわけです! この手続き、意外と後まわしになってしまう方が多いので、ご面倒ですがご協力をお願いいたします。
ポイント③車検証を準備しましょう
自動車と同じく、農耕車両にも車検を受ける義務があります。これをきちんと受けていた証明として、買取査定のときに車検証がそろっていると、こちらとしては「きちんとメンテナンスしていたんだなあ」と把握できますので、即査定アップに繋がります!
また過去の修理履歴などを見れば、今後、どこを注視して使えばいいのか参考にもなりますので、次に購入されるお客さまにも納得して安全に使っていただけるよう、情報提供のご協力をお願いいたします。
ポイント④「美品」と「備品」をそろえましょう
車検に紐づいた話になりますが、やはりメンテナンスはしっかりと行っておいていただきたいですね。長年お世話になった愛車に、お礼をする意味も込めて!
そこでキーワードとなるのが【美品であること】と【備品があること】の2つです。
【美品】を目指して最後のお手入れを!
土の上をたのもしく駆け回るトラクターですから、汚れやキズは勲章もの! それを前提としたうえで、やはり新しい買い手には美品が人気。泥汚れには念入りな洗車を、そしてキズは研磨剤などで磨くと補修できます。
長い間、倉庫で眠っていたトラクターなら大変な作業になるかもしれませんが、ここは査定の大きなポイントになります。
【備品】がそろっていれば査定にプラスになることも
購入時に、トラクターに取り外しのできるパーツやアタッチメントが付いていませんでしたか? あるいは、のちに買い足したものでもOKです。
とにかく、所有するトラクターの【部品】として機能するものがあれば、これは査定にプラスして高価買取させていただくポイントになります! 最初の査定のときにすべてが揃っていれば、その後の流れがスムーズになりますね。
まとめ
農機具、とくにトラクターを売却する際には、高価買取できるポイントがあります。
そして、高価買取までスムーズに進めるためには、【車台番号の確認】や【ナンバープレートの登録解除】といった手続きを済ませておくこと、【車検証の準備】や【メンテナンス】をして次の使い手への配慮も忘れないということが大切です。
このようなポイントを押さえて高価買取を目指していただき、ぜひ、未来へ投資できるお金に変えていただきたいと思います!
2020.10.07 古墳時代から現代まで。日本の食を支える【農機具】2000年の歴史!
【2nd tool】ではさまざまな農機具を高価買取しています。買い取ったものは念入りにメンテナンスをして、店頭で販売もしています。店に並んでいる農機具を眺めていると、「どれも人間の手となり足となり、食料をつくるために活躍してきてくれたんだなあ」なんて、感慨深く思ったりするわけでして・・・。
先日も、そんなことをしみじみと思いながら、ふと思ったんです。「農機具っていつ頃からあるんだろう?!」と。
そして、調べてみました、日本の農機具の歴史!
今回は、そんな豆知識を皆さんにもお伝えしたいと思います!!
農機具のアナログ時代
日本で農業が始まったのは、稲作が始まった弥生時代だとか、それよりも早く縄文時代にはすでに豆や穀類が栽培されていたとも言われています。
どちらにせよ、動物や植物をとって食べる狩猟型ではなく、作物を育てる農耕型の暮らしをすることで、人間は安定的に食べ物を手に入れようとしたわけですね。食べ物を探すために移住しなくて良いので、定住もできるようになりました。
すでに弥生時代には、今と同じような田んぼの姿があり、【木製】の鋤(すき)や鍬(くわ)があったそうです。つまり、弥生時代の人々はすでに農具を使っていた、ということ! 木製のほか、鋭利な【石製】の道具も使われていました。
【古代〜戦国時代】鉄製の農具が生まれたのは古墳時代⁉
さらに時代は進み、古墳時代(3〜7世紀頃)の田んぼには動物の足跡が残っているとか。それは、牛や馬に頼った農作業が行われていた証です。
さらにこの時代、それまで石を磨いてつくっていた道具が、【鉄製】に変わりました。鉄の鎌や鉄の斧のほか、木製の農具をつくり出す道具としても鉄器は活用され、生産性も向上していったのです。
さらに鉄器は、水不足に備えたため池を掘るため、または水路の整備にまで用途が広がっていきました。
効率アップのため、そして次なる課題のために道具を生み出していたなんて・・・今も昔もモノづくりの基本は変わらないんだなあと思い知らされます!
【江戸時代】田んぼの規模も農機具の効率も大幅UP!
こうした道具の進歩があったおかげで田んぼは日本各地に増え、法律や税制の基にもなり、ときには争いのタネともなりながら…。
次に大きく農具が進化したのは、時がずーっと進んだ江戸時代のこと。この時代に大規模な新田開発が行われ、それに伴って農具も大きく進化しました。
中でも有名なのが、脱穀に使われた「千歯扱き(せんばこき)」。なんとこれは、作業を10倍も早めたというから驚きです。
ほかにも籾殻を取り除く「唐箕(とうみ)」など、古い道具が残った田舎の家や、歴史資料館などで見かける昔の農具は、この時代に誕生したものも多いようです。
【明治時代】道具がつくった!日本の美しい田んぼの姿
明治時代に入って、とても画期的な農具が生まれています。それは「田車(でんしゃ)」という除草具のこと。
「田車(でんしゃ)」とは、機具の先には30cmくらいの水車が付いていて、これで水田をかき回すと雑草が根こそぎ取れるというものなんですが
日本の田んぼには30cm間隔で均等に美しく稲が植えられていますが、それは、この田車を使うためだったのです!
「正条植え」と呼ぶこの植え方は、以後、日本のスタンダードとなりました。
エンジンを動力に、機械化されていく農機具
さて、明治時代には農業の世界にも外国のさまざまな文化が取り入れられるようになりました。
エジソンが電気を発明したのが1879(明治12)年のこと。それはあっという間に世界に広まっていくわけですが、それまで人や動物が動力となっていた農機具にも、電気の動力が使われるようになりました。
【大正時代】人間の労働力に代わる機械が必要に
この頃から、人力で動いていた農業機械が電気や石油を使った動力で動かされるようになっていきます。
それには、単なる生産効率UPという目標だけではなく、田畑を持っていない農村部の人が都会に流れたり、第一次世界大戦に男性が出兵したため、人手が足りなくなったりしたからだとか。
電力を使った農機具の発明は、日本を挙げての急務となっていったのです。
【昭和〜】動力による「耕うん機」がついに誕生
現在のような、エンジンを動力とする農機具が実用化されたのは、1933年(昭和8)年のこと。最初に登場したのは、田んぼを耕す「耕うん機」。
ところが、戦争が始まって石油不足に陥ったため、すぐに普及はしなかったそうです。しかも、最初に使われていたのはアメリカスイスからの輸入モノ。国産初の耕うん機は、セイレイ工業(現ヤンマーグループ)によってつくられています。
この新しい農機具の黎明期に創業したのが、現在もトップシェアを誇るヤンマー、ヰセキ、クボタなどの有名メーカー。この3社が中心となって、第二次世界大戦後から一気に農機具の動力化は進化していきます。
AIを搭載した新時代の農機具に期待!
泥だらけの水田でも力強く走るトラクターや、広大な敷地の稲刈りをラクにするコンバイン、田植え機などが次々に発明されたのはつい最近、1960年代のことでした。
それから現代に至る農機具の進化は、農業を効率的に行うためだけではなく、「労働力不足」という課題にも寄り添い続けることになります。
特に昨今は、60代でも“若手”と言われるほど農家は高齢化し、経験と技術のある人材は少なくなりつつあります。農家のニーズに寄り添いながら、こうした課題を解決すべく、農機具に求められているのはテクノロジーの進歩。この先はAIを搭載した無人トラクターがあちこちで見られるような時代が到来しそうです。
2nd toolでは、どんな農機具でも買取できます!
2000年近くに及ぶ農機具の歴史を、ざっくりと一気にお伝えしました。最後に【農機具の高価買取】をうたっている2nd toolが、「どの時代の農機具から買取ができるか」については
触れておかなければなりませんね!
さすがに「うちの納屋に江戸時代に使われていた木製の唐箕があるのよ」という「農具」のご相談は、古道具屋さんや資料館などにしていただいたほうがいいかもしれません(汗)。
しかし機械であれば、たとえ今現在動かなくても、どんなに古くても、買い取ることができます!
今動かなくても、部品を交換すれば使える場合や、部品だけを活用できることもあるかもしれないからです。まずは、お電話でご相談いただきたいと思います!
ただし、ひとつお伝えしておきたいのは、「年式が新しいものやメーター(稼働時間)が少ないものほど需要がある=高価買取できる」ということ。ご依頼の商品を誠実に査定させていただき、最大限の価値に変えさせていただきます!
まとめ
日本ではなんと古墳時代から農機具が使われていたという、驚くべき歴史がありました。その中で、木製から石製、鉄製、そして動力を用いた機械へと進化していきます。
しかし、動力による農機具が発達したのは、2000年の歴史の中のわずか50〜60年前からのこと。ヤンマー、ヰセキ、クボタを中心とした会社の技術が農業に革命をもたらしました。
それが今後、AIによる無人運転が可能になっていくことを考えると、急速にテクノロジーが発展していることがわかりますね。
そして、近年の農機具であれば、2nd toolではどんなものでも高価買取させていただきます! まずはお問い合わせお待ちしております!!
2020.10.06 農家さんじゃなくても!農作業の道具買い取ります&売ります!
自分で育てた野菜を食卓でいただく…そんな生活に憧れを抱いている人は年々増えているようですね。夢の田舎暮らし、そして家庭菜園を趣味とするような豊かな時間。想像するだけでのんびりした気持ちになります
ところが!!
実際に畑を所有すると、土の感触や植物の成長に癒される一方、現実的には偉大な大自然との闘いが待っているわけで。人間の力だけではままならず、さまざまな農機具に頼らないと大変な労力をともないます。
ただし、いざ農機具をいちから揃えるとなると高額なものも多く、購入を躊躇しがちではないでしょうか?
そんな方々の強い味方が私ども【2nd tool(セカンドツール)】。手入れの行き届いた中古品を店頭で即売していますので、実際に状態を確認し、モノにも価格にも安心してご購入いただけます。
また「勢いで家庭菜園を始めてみたけど、大変でやめちゃった」という方もご安心を。2nd toolでは、小さな道具から大きな機具までいっさいがっさい高価買取できますので、どんなものでも査定のご依頼をお待ちしております!
家庭菜園で使われる農機具とは?
家庭菜園をするときには、どんな道具を使っているのでしょうか?
今回は家庭菜園でよく利用されているさまざまな農機具を見ていきます。
【比較的大きな農園・畑向けの道具】
まずは家庭菜園といっても比較的広めの農園や畑での農作業にオススメな道具をご紹介しましょう。
①耕うん機
何はともあれ、土づくりが大事。それを手伝ってくれるのが土を掘り起こし、大地をガガガッと耕していく力強い耕うん機です。
「農家じゃないから、クワやシャベルで十分」…と思っていたら、意外と体力が必要な作業に心が折れがちで、「小さくてもパワフルな耕うん機はないの?」と思ってしまうのがオチなんです。あります、ありますよ!小さくてパワフルな耕うん機!
耕うん機の役割は「耕す」こと。土を細かく砕いて、土に空気を混ぜ、根が張りやすい土壌をつくります。
また、肥料をまいてから混ぜ合わせたり、野菜のベッドになる畝(うね)をつくったり、除草作業にも使えたり。困ったときの耕うん機なんです。
耕うん機のタイプは主に3つ!小規模農家や家庭菜園用の耕うん機はクボタ、ホンダやヤンマーなどのメーカーから規模に応じた多種多様なラインナップが販売されています。
- 車軸タイプ
自転車のハンドルを操作するような感覚とコンパクトさが魅力。さまざまなアタッチメントを付け替えて、場所にあった作業ができます。 - フロントロータリータイプ
いわゆる歯の部分、ロータリーがタイヤの前についていて、足元を気にせずとも進みやすくすみずみまでしっかりと耕しやすい耕うん機です。 - リアロータリータイプ
アタッチメントを取り替える必要がなく、さまざまな機能が搭載されている高性能タイプです。
どのくらいのサイズを選べばいいのかはプロにお尋ねを
- 耕幅…これが広いほど、1度に耕せる面積が広い
- パワー…馬力が大きいほど、耕す力も大きい
- 運転持続時間…燃料で動くので、いちどに作業できる時間が長いほど効率的
これらの点を考慮しつつ、自分の農園や畑のサイズと用途を照らし合わせてみるのが耕うん機選びのポイントです。
ただし、3つともすべて好条件の物を選ぶと、サイズも大きく重さもヘビーになりがち。自宅から離れた菜園に車で機材を運ぶ場合には、軽量の耕うん機のほうが良い場合もあります。女性でもラクに使える小型でパワフルな耕うん機もありますので、詳しくはスタッフにお尋ねください!
ちなみに、こちらのホンダのWEBサイトでは、手作業と耕うん機の作業の違いが動画で紹介されていますので、ぜひ見てみてくださいね。見たら今すぐほしくなるかも(笑)。
②草刈機・刈払機
つづいての課題は、勢いよく生えてくる「雑草」。とくに梅雨がすぎて夏になると、「きのう取った雑草がもう伸びてる(泣)」なんて状態に。しばらくほったらかしていた畑は、あっという間にジャングルと化してしまうのです…。
それをブンブン刈り取ってくれるのが、草刈機。刈払機とも言います。
耕うん機と同じく、こちらも燃料で動くものでタイプもさまざま。
- 肩掛け式
もっとも一般的な草刈機はこのタイプ。両手ハンドルで作業をしやすく、軽量ながらパワーがあります。 - 背負い式
エンジン部分を背中に背負えるので負担が軽く、作業しやすいのが特徴。 - 電動モーター式
家庭用電源で使えるので、家の敷地内の小さな菜園にピッタリ! - バッテリー充電式
燃料ではなくバッテリー充電で稼働してくれるタイプで、最近の人気商品です。 - ガソリンエンジン式
車と同じ燃料が使えるタイプになります。
安全性にも十分配慮されている草刈機ですが、女性ならずとも「あの高速回転する刃が怖いのよ!」という人は多いはず。
そんな方には、刃物を使用していない「ナイロンカッター」式の草刈機もあります。これは、ナイロン製の強い紐を高速回転させ、草をちぎるように刈り取るもの。ただし、安全ではありますが刃物の威力には劣ります。
「もっと強力なパワーを期待したい!」という場合は、乗用・自走式の草刈機にも注目。畑は所有しているけど農作物は植えていなくて、刈ったそばからまた雑草が生えてくる…というお宅もあるかと。そんなとき、一網打尽に雑草を刈り取って行ってくれます。
ちなみに先日、河川敷の土手の斜面を果敢に這い回るこのタイプの草刈機を目撃し、「こんなところでも活躍しているんだなぁ」と関心しました(笑)。
③ヘッジトリマー
続いて、使用頻度は少ないものの、ご紹介したいのがヘッジトリマー。生垣などをきれいにカットできる道具ですが、たとえば畑にお茶の木がある場合など、剪定ばさみを使わず一気に刈り込みたい!という時に便利です。
④チェーンソー
最近は、小型で高性能なものも登場しているチェーンソーは、果樹の剪定に役立ちます。ハサミでは対処しきれない太い枝や樹勢がよくなりすぎた幹をカットして整えるためには、パワフルなチェーンソーが役立ちます。
【比較的小さな家庭菜園向けの道具】
自宅の庭の一角に少しだけスペースを設けた、ささやかな広さの畑では、昔ながらの道具が役立ちます。2nd toolでは「道具」と名のつくものならなんでも高価買取しておりますので実際に見ていただけたらと思います。
①鍬(くわ)
耕うん機をアナログでいくなら、鍬。土を耕すだけではく、平たい部分に土を乗せて運ぶことができるので、土を寄せたり盛ったりして畝をつくることができます。
②シャベル
鍬が土を耕すのなら、シャベルは「掘る」のが役割。テコの力も応用すれば、鍬よりも深く土を掘りあげることができます。
③レーキ
細い刃が何本も連なったレーキは、耕したり掘り起こしたりした土をきれいな平らに整地することができる優れもの。刈ったり抜いたりした草を集めるのにも適しています。
③鎌(かま)
草刈りの必需品。刃先で根ごと刈り取ることができます。
④スコップ
肥料を混ぜたり、苗の移植に使ったり。何かと使える万能選手です。
⑤土起こし
あまり見たことがないかもしれませんが、テコの原理を応用して、地中深く土を掘り起こせる便利な道具です。
【まとめ】
いかがでしたか?!用途や広さに見合った道具を上手に導入すれば、大変な農作業の負担はずいぶん軽くなり、家庭菜園も楽しくなるはずです。何から揃えればわからないという方には、2nd toolのスタッフが丁寧にアドバイスさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
また、売りたい道具が自宅にたくさんある場合は、こちらから査定に出向きますので遠慮なくご依頼いただければと思います。
2020.10.06 米づくりをはじめたい初心者必見!お米ができるまでに活躍する農機具とは
あと数か月すれば、おいしい新米が食べられる季節がやってきます。収穫時期のはやい早期米は、すでに8月から出まわり始めています。ふっくらツヤツヤで、噛めば甘くてもっちり…炊きたての新米を食べているときは、「日本人で良かった!」と思える瞬間のひとつですよね。
日本人の主食であり毎日の食生活に欠かせないお米ですが、米の作り手である生産者には、代々続く米農家を受け継ぐ人もいれば、昨今の移住ブームでた田舎暮らしを夢見て移住し米づくりに挑戦したいと人など、米農家をはじめるきっかけもさまざまです。
【2nd tool(セカンドツール)】にも、米づくり初心者さんをはじめとする生産者の方から、米づくりに欠かせない農機具買取のご依頼をたくさんいただいています。
そこで今日は、米づくり初心者さんにもわかりやすく、田んぼの1年をお伝えしつつ、お米ができるまでにどんな農機具が活躍しているのかをお話ししたいと思います!
お米の豆知識
お米づくりの話をする前に、まずはお米の豆知識を少し。
米はイネ科の植物で、トウモロコシ、小麦と並んで世界三大穀物のひとつに数えられています。日本では、縄文時代に大陸から伝わって以来、主食とされてきました。世界で米を主食としているのはアジアの国々の一部だけです。
なのに日本で米が美味しい産地といえば、東北地方ですよね? 従来、暑い国々で耕作されていた米ですが、日本では寒い地域でもよく育つように品種改良されたそうです。
米づくりに休むヒマはない! お米ができるまで
田植えをするのが初夏なので、米作りは春頃から?と思っている人もいるかもしれませんが、実はすでに秋に稲刈りが終わったときから次のシーズンの準備が始まります。季節を追いながら、その工程を見ていきましょう。
【10月】
種もみ採取
大切に育ててきた米をいよいよ収穫できる、稲刈りの時期。このとき翌年の苗をつくるために、よく育った米粒を「種もみ」として採取します。
↓
稲刈りをしながら籾殻を剥がしてくれるコンバインが活躍します。
【3〜4月】
床土(とこつち)づくり
苗を育てるための土づくりを行います。田んぼの土のほか、よそからも土を持ってきたりして、それに肥料や燻炭を混ぜて土づくりをする作業です。苗が根を張りやすい土壌をつくります。
この時に大切なのが土に「粘り気」を持たせること。適度な粘り気をもたせるために、肥料や、籾殻(もみがら)を焼き真っ黒に炭化させた「燻炭(くんたん)」を混ぜていきます。
畦塗り(あぜぬり)
畦(あぜ)とは、田んぼのまわりに土手をつくり、中の水が漏れないようにするもの。前の年につくった畦を削りながら、再びしっかりと固めていきます。
↓
トラクターに「畦塗り機」というアタッチメントを付けて稼働。「畦きり爪」という風車のような歯が回転して土を削り、「ディスク」という部分では土を押し付けて固めていきます。機械のおかげで均一な畦が完成!
【4〜5月】
田起こし
固く乾いた田んぼの土を攪拌して空気を含ませることで、微生物の動きが活発になり、稲に必要な窒素をつくります。前の土地に残った稲の切り株や、春に咲いたレンゲなども一緒に混ぜてしまうのですが、これが微生物の食べ物に。分解されて養分になるのです。
田起こしは、深く掘り起こせば掘り起こすほど、効果があり稲がよく育つと言われています。この作業が始まると、「田植えが近いんだなあ」と思えますね。
↓
トラクターに「ホッパー」を装着して、肥料をばらまきます。次に、たくさんの爪が付いた「ロータリー」に付け替えて、その回転を借りて均一に土を耕していきます。ロータリにはカバーがあり、これも掘り起こした土が飛び散るのを防いでくれたり、カバーにぶつかった土を粉砕したり、ある程度の整地をしてくれるという大きな役割を担っています。
または、「プラウ」というアタッチメントで田起こしをする場合もあります。ロータリに比べて深く耕すことができますが、ナナメに耕していくので後々均一にする作業が必要になります。
育苗
いよいよ、秋に保存しておいた種もみの出番です。
↓
大量のタネをまく手助けをしてくれるのが「播種機(はしゅき)」です。ベルトコンベア方式で、まずは平らな育苗箱に床土をしき、表面をならしてくれます。翌日、種もみを植え付けるときは、播種機が床土に水をそそぎ、種もみを均一にまき、上から土で覆い均一にならすところまで作業をしてくれます。
ちなみに、このとき使う種もみは、塩水につけて浮き上がったものを選別。さらに水につけて水分を吸収させて発芽しやすくするという作業を行なっています。本当に、手間暇かかっていますね。
苗を育てる場所は、田んぼに小さなビニールハウスをつくって育てる方法や、電気ヒーターや蒸気を出して管理する「育苗器(いくびょうき)」という機械もあります。これを使えば、稲は2日で1cmほどの芽を出します。
播種から2週間もすると苗は10cmほどに成長し、徐々に、田植えを待つばかりの状態になっていきます。
代掻き(しろかき)
田起こしした田んぼに水を張り、さらに土をかき混ぜて根を植える土壌を整えます。
↓
トラクターに代掻き機を装着して土と水を撹拌していきます。代掻き専用の「代掻き爪」で土と水を撹拌。代掻き爪の下には熊手のようなレベラーが付いていて、土を均一にならしてくれます。
なぜ水を張るのかというと、寒さから稲を守るため。もともと亜熱帯の国々で栽培されている米を温帯の日本でも育てるための知恵なんですね。また、水に含まれた養分を取り込むことができるうえ、土の中の有害な生き物を死滅させることもできるのです。
【5〜6月】
田植え
育苗していた苗は1ヶ月ほどで15cmくらいに成長。これをいよいよ田んぼに移植していく作業です。
↓
田植え機は、それぞれの田んぼに合わせて受ける深さ、株と株の間隔、速度などを設定できます。田植え機に苗をセットすると、田植え機の植え付け爪が、苗をかき取りながら下へ移動させる…という作業を高速で行ってくれるのです!
ちなみに、田植え機にはトラクターのように運転する乗用式と、手持ちの歩行式の2種類があります。これを昔は、1本1本手で植えていたかと思うと大変な労力ですね。
さて、田植えを終えてひと段落!…と思いきや、水の調整をしたり、雑草を刈ったり、1日も気は抜けません。とくに雑草はやっかい。そんなとき、田植え機のうしろに「除草機」をつけて除草をすることが可能で、土を攪拌するので土の中のガス抜きにもなります。
【7〜8月】
溝切り(みぞきり)
稲の背丈がずいぶん成長し、50cmほどになる頃。田んぼから水を抜く準備が始まります。スムーズに排水を行うために溝を掘る作業をします。水を抜くのは、穂が出る1ヶ月前くらい。
↓
「溝切り機」で作業。田植え機にアタッチメントを装着することでも効率的に作業を行うことができます。
【8〜9月】
落水(おとしみず)
稲穂が出て、花が咲き、穂が黄金色になってきた頃、田んぼから完全に水を抜きます。これで稲穂は熟し、土が乾けばようやく稲刈りの準備ができます。
【10月】
稲刈り・脱穀
夕日に輝く稲穂がほんとうに金色に見えるようになってきたら、収穫の時期です。米の重みで稲穂が首を垂れます。収穫が早すぎても遅すぎてもデメリットがあるので、ベストタイミングを見計らうのが、農家さんの経験のなせる技。
↓
稲刈りで活躍するのは、ご存知「コンバイン」。コンバインは稲を刈り取るだけではなく、稲から籾を外す脱穀と、藁の粉砕までしてくれるものもあります。
収穫された籾は、乾燥が必要。適度な水分になったら、籾殻をとりのぞき、玄米のまま米袋で保存されます。それを精米したものが、私たちの食卓に届くのです。
【まとめ】
1年を通して細やかな作業が続く米づくり。しかも、田んぼは面積が大きいので、作業には大変な労力がかかります。それを助けてくれるのが、適材適所で活躍してくれる農機具たちなのです。
しかし米づくり初心者にとってはすべての農機具を新品からそろえるのは、かなり資金的にも大変、という方もいると思います。そんな方はぜひ2nd toolにご相談いただければと思います。
また、すでにいま米農家の方やさまざまな事情で今は米づくりを行っていない方で、ご自宅に、トラクターや田植え機、コンバイン本体だけではなく、「畦塗り機」や「代掻き機」といったアタッチメントだけが残っている!ということはありませんか?
2nd toolでは、このような部品のみの高価買取も行っています。「先代が使っていたけど、何に使う部品かわからないので、いちど見にきて欲しい」というご要望も大歓迎です! 専門のスタッフがご自宅まで出向いて無料で査定させていただきます。
米づくりに欠かせない農機具の高価買取、随時受付けています
田植えや稲刈りの時だけではなく、1年を通してさまざまな作業工程がある米作りの現場では、畦塗り機やロータリ、プラウ、播種機、育苗器、代掻き機、除草機、溝切り機…などさまざまな農機具が活躍しています。
単独で機能するものから、トラクターに装着して機能する部品まで種類もさまざま。どんなかたちでも、2nd toolでは査定、高価買取を承っておりますので、どうぞお気軽にお電話ください!いつでもお待ちしております。